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黒猫の雑談部屋

日々の雑多な思いをつづります。


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就職活動に際してのリスク管理

就職活動中の学生にとってこの3月はあっという間にすぎていく一か月だろう。

厚生労働省文部科学省の発表によると、大学4年生の内定率は過去15年のうちで最低の水準であるらしい。不況を理由として、各社が採用枠を絞っていることも確かに理由の一つだろう。しかし、個人的には、それだけでこの数字は作られていないと思っている。情報が非常に多様な手段で得られるようになってきた今日、多くの選択肢があることは必ずしもよいことではない。リスク管理をうまくしていかないと、自分の望む方向に進むことが難しくなってしまう。

情報が溢れることによって、知らないうちに第三者によってフィルタリングされた情報が自分に入ってきている。これにより、無意識のうちに自分の価値観が影響を受けることがある。そして、多くの場合、その事実に気づくのは難しい。



就活サイトでも合同説明会でもそうだが、一見多くの企業情報が溢れているように見える。学生側からみれば、いろいろな企業のことを知ることができる便利な仕組みである。しかし、自分の要求とは別のところで、運営側によるフィルタリングがされていることを忘れてはいけない。

例えば、ある企業がピックアップされてトップページに表示されたり、合同説明会でよい位置に出展しているのは、決して学生に対して「あなたにぴったりあいそうな、こんな企業がありますよ」と善意で教えてくれるのではなく、企業が表示枠・出展枠の料金を支払ってその枠を使って宣伝できるようになっているに過ぎない。そういった露出の多い企業に対しては、よく知っている=なんとなく安心だ、というなんともあやふやな根拠の上に良いイメージが付いてしまいがちだ。

また、ニュースなどの特集で「学生は安定した大企業への就職を志向している」という情報が毎日のように踊っているが、そういった情報を毎日浴び続けているうちに、自分も安定した企業に入らなければいけない、という考えがいつの間にか自分で考えて出した答えかのように染み付いてしまう。

結果として、自分で十分に考え抜いたうえで出した指針ではなく、第三者の意思によって取捨選択された情報によって作られた指針の上で就職活動に臨む学生が増えている。面接において志望動機を、極めて具体的な、自分自身の言葉で話すことができる学生が少ないのもこういった背景があると思っている。自分で取りに行った情報なのか、それとも与えられた情報なのかを常に意識しながら、情報の波をかき分けていってほしい。