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黒猫の雑談部屋

日々の雑多な思いをつづります。


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外資系のすゝめ

新卒で入社してから、もうすぐ二年が経とうとしている。入社時より、お客さんからは明らかに30歳過ぎに対するコミュニケーションを取られてきた(いい意味で)自分にとっては、まだ二年か、というのが本音である。それくらいこの二年の密度は、今までの人生のそれとはモノが違った。


趣味として、就職活動に臨む学生さんに何かしらの手助けができればと思い、いろいろな意見を聞いたり相談にのったりしているのだが、外資系と日系、というトピックに遭遇することはそれほど珍しくない。特に1月から2月にかけては外資系企業の採用フローが日系よりも早くスタートし、その狭間で揺れる学生さんが多いからなのか、そんな話題でしばしば盛り上がる。

正直、人を人種で分けるのと同じように、会社の所属する国で分類するのはあまり意味がないことだと思ってはいるが、結果論として、明確に日系企業外資系企業の間には違いがある。いろいろな仕事に携わる人の話を聞くと、どうしてもそこには会社内文化の違いがあるとしか思えない。以下の文章は、(当たり前だが)すべての人がこうである、という意味ではなく、相対的にこういう人が多い、こういう会社が多い、という意味なので誤解なきように。


仕事への向き合い方


今回は仕事に対しての向き合い方に対して書いてみようと思う。


多くの日系企業の場合、自分で仕事を作っていかなくても、早々クビになったりはしない。であれば、多くの人はそこそこの仕事をそこそこの成果でこなせば給料をもらえる、という安定した生活に留まることを最優先して仕事をする。これはある意味合理的で素晴らしい考え方だ。余計なリスクを増やさないように仕事をし、また社内での立ち位置に気を配りウェットな下ネゴばかりうまくなる。仕事を取り合ったりもしない。そんなことない、と反論される方もおられるだろうが、一般的な見解として管理職以上にはこのような安住型サラリーマンが多い、という主張は間違っていないだろうと思う。

対して多くの外資系企業の場合、クビになるリスクは圧倒的に大きい。あなたではない誰かが、より安いフィーで同じ仕事をやってくれるのであれば、そちらを雇う。ビジネスとしては至極当然の原理が当たり前にそこにはある。だとすれば、自分の食い扶持(自分の仕事領域)は誰かに取られないようにしなければならない。取ろうと狙っている仲間がすぐそばにいるのだから。そして、可能であればどんどん増やしていくべきだ。


さて、若いあなたが会社に入り、責任の大きな仕事をやってみたい、達成感を味わってみたい、そんな思いで仕事をする。新しいこんな仕事をやってみたい、と上司に提案をする。それを「よし、やってみなさい」と任せてくれる上司が何人いるか、数えてみれば一目瞭然だと思う。それなりの勝算を持って話に行って、きちんと取り合ってくれる人は身近にいるか。いろいろな人に聞いてみたい。「前例がないから駄目だ。」と断られるという話を何度か聞くうちに、ビジネスとしては前例がないことにこそチャレンジの価値があるんじゃないのか、と思ったりするが、その上司たち曰く、ダメなものはダメなんだそうだ。

幸せなことに、自分の周りにはそういった人は少ないのだが。

根本的には、自分の給料が稼げればいい。そう思っている部分は同じなのかも知れない。しかし、それを達成するためには同じ働き方はできない。

日経:
仕事頑張らない⇔仕事頑張る
人並みの昇給もしくは現状維持⇔さらなる出世+昇給

外資
仕事頑張らない⇔仕事頑張る
クビもしくは減給⇔現状維持もしくは出世+昇給


日経では、クビにならない前提で、社員がバランスにかけているのは「日々の仕事の量・責任」と「自分のプラスアルファの出世および昇給」だ。つまり、ボーナスゲームへのチャレンジをするかしないかをその業務負荷と照らして仕事をしている。現在の給料でほぼ満足している人は、これ以上仕事を増やそうとしないだけでなく、できるだけ自分のところから仕事が減っていくことを望む。仕事が減っていき、給料が下がらない働き方が最も効率的となる。年功序列で昇給していくことを考慮すると、少なくとも仕事量一定で十分昇給はしていくはずだ。実際に働いてみればわかるが、いかに会社にぶら下がって給料をもらっている社員の多いことか。

対して外資系では「日々の仕事の量・責任」とバランスしていくのは、「出世していくのか、クビになるか」という要素。クビになりたくない以上、後輩からのチャレンジ申請が自分にとってもメリットあるものであれば、それに理解を示してくれるのは当たり前のことだ。


外資系日系問わず、ビジネスマンとして、どちらのタイプの会社が自分に合っているのかはよく考えて選んだ方がよいと思う。そして、それを考える上で、外資系というスクリーニングはなかなか合理的なのではないかと思っている。